- 国家公務員共済組合連合会
浜の町病院 産婦人科部長
井上 善仁
第71回日本生殖医学会九州・沖縄支部会を、例年通りここ福岡市で開催できますことを大変嬉しく思います。今年も白熱した議論が展開され、内容の充実した学会となりますことを心より祈念致します。
振り返りますと、私が福岡大学在職中に、熊本大学から本学会の事務局を受け継がせて頂き、数年間裏方をやらせて頂きました。その後現在の大分大学へ事務局が移りましたが、このような経緯と、昨年(平成25年)我が浜の町病院が新病院へ移転したこともあって今年の学術集会長を仰せつかったものと思います。私自身としては、日々の臨床業務に追われて学術研究からはかなり縁遠くなってしまった今日この頃ですが、束の間皆さんと共に学際的な雰囲気を味わえればと思っています。
昨年の本学術集会で琉球大学の青木教授がランチョンセミナーを取り入れられました。演題が多く、昼の休憩時間を充分取ることができませんのでこれは非常に良いアイデアであると思い、今年もこれを継承させて頂く事としました。最近悪性腫瘍に罹患した若年者の妊孕性温存に関する学問、いわゆるoncofertilityが話題となっており、本学術集会では乳がん患者の妊孕性温存に熱心に取り組んでおられる国立病院機構・九州がんセンターの乳腺外科部長である大野真司先生に日本乳がん学会のoncofertilityにおける取り組みについてご講演をお願い致しました。大野先生は私と大学の同期であり、また準硬式野球部の仲間として共に汗を流した間柄です。きっと興味深いお話が聞けるものと期待しております。
最後になりましたが、学会の運営に長年にわたって協力頂いている森永乳業株式会社、およびランチョンセミナーのご後援を頂いた富士製薬工業に深甚の謝意を表したいと思います。
春うららかな福岡で、また皆様とお会いできるのを楽しみにしております。